どういう決着がつくのか先行きはまだまだ長引くと思われる。
「現代のベートーベン」から「インチキ作曲家」に成り下がった佐村河内守氏が失うのは名声だけではない。
CDの出荷停止を余儀なくされた日本コロムビアや、コンサートを全面中止に追い込まれた企画会社のサモンプロモーションなどが、相当な金額の賠償請求を検討しているという。
長年に渡り世間を欺き続けた報いとはいえ、高くつくことになりそうだ。
そんな中、とばっちりともいえる被害を受けたのが、ポニーキャニオンが昨年11月にブルーレイ/DVDでリリースした「桜、ふたたびの加奈子」という映画だ。音楽を担当したのが佐村河内氏だからという理由で今年2月に出荷停止になった。
本編はともかく、付属の特典ディスクとブックレットには佐村河内氏の(虚偽とされる)経歴や
作曲プロセス(これも嘘とされる)に触れた映像があるからだ。
「鬼才の音楽にインスパイアされた映画」という宣伝文句もよろしくないらしい。
佐村河内守|桜、ふたたびの加奈子